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ウマ年の本年、馬車馬のごとく走り回る決意!!

 皆さん、ウマ年の今年の新春、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、過日の新聞で、森前総理が「小泉純チャンには、極めて冷酷なところがある」と述べた旨、報ぜられていました。まさにその通り。
 日本の司法ルールに則って訴訟に及んだ人に対して、「世の中にはおかしな人がいるもんだ」と一刀両断に切り捨て、また、大手企業倒産の際に「私の改革が順調に進んでいる証拠だ」と言い放つ小泉総理の言動からは、総理大臣として以前に、一政治家として当然に持つべき度量の大きさ、温かさ、庶民感覚、思いやりの心が微塵も感じられません。
 昨年11月、私が所属する国民生活・経済調査会で、エコノミストの植草一秀氏は、「血圧が下がり、栄養も不足しているガン患者に手術をする時、普通は輸血と点滴をして栄養を高め、血圧を上げて、少し体力が出た時点でガンを切るのが良い手術だ。そのような患者に断食を勧め、血を抜き取って、切り込むのは手術ではなく殺人だ。今進んでいる改革は殺人に近いようなことになっている」と、小泉改革の冷たさと経済政策としての妥当性の無さを、どぎつい表現ながらも的確に指摘していました。
 私が、昨年夏の選挙の際、患者の命を奪ってしまうような大外科手術ではなく、患者の体力を温存しつつ、漢方薬と併用した手術が大事、と訴えていたことと全く同趣旨です。
 小泉総理は、ライオンヘアーの一匹オオカミ。辻泰弘は、ヒツジ年生まれのヤギ座です。ライオンやオオカミがのさばり、支配する社会に庶民の幸せはありません。ヒツジやヤギの群れが安心して暮らせる社会をつくることこそが政治の使命です。
 1月21日、第154通常国会が開会されました。「政治とカネ」、「経済・生活・雇用危機」、「医療保険制度改革」などが論戦のマトとなる今国会は、6月19日までの150日間。
 招集日に新たな議席の指定が行われました。私、辻泰弘は、かの大仁田厚氏や木枯らし紋次郎氏らに別れを告げ、社民党2人、共産党4人の「島」へ移ることになりました。「辻泰弘の議席、社民・共産に急接近」たる所以です。
 1月19日の民主党大会で、鳩山代表は、「冷血・無策・中途半端」な改革を進める小泉政権にしっかり対峙し、温かい構造改革の道を進めることを明確に打ち出しました。
 今こそ、庶民の生活・雇用をしっかり見つめつつ、明るい展望と公正な社会を切り拓くための改革こそが求められています。
 毎年がウマ年のような「兵庫の元気印」の私、辻泰弘は、ウマ年の本年、さらにウマとしての自覚を深めつつ、庶民の幸せを求めて、馬車馬のごとく走り回る決意です。
 どうか本年も、そして今国会もよろしくおつき合い下さい。



          2002年1月
参議院議員 辻 泰弘
※「国会ニュースbV」(2002.1.28)掲載

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