全国の労働局調査へ 

 讀賣新聞 2004/11/05   

 

 厚生労働省兵庫労働局の汚職事件に絡む裏金問題で、尾辻厚労相は4日の参院厚労委で、すでに着手している兵庫県労働局の再調査後に、全国の労働局を対象に不正の有無を調べる意向を明らかにした。辻泰弘議員(民主)の質問に答えた。

 厚労省は広島労働局の不正経理事件を受け、全国の労働局を調査。8月に兵庫労働局で約3000万円の裏金があったと公表した。しかし、同局で新たに約1億7000万円の裏金の存在が判明したことを受け、辻議員は「兵庫の不正事案を受けての全国調査をすべきだ」と指摘。尾辻厚労相は「(兵庫労働局の)次にしなければならない問題」と述べた。

 また、辻議員は会計検査院に、今後の兵庫労働局への対応について質問。増田峯明・第二局長は「重大な関心を持っている。再調査した上で、会計検査に当たりたい」とした。