参院選、当選者に聞く

神戸新聞 2007/07/31   

 

  民主圧勝、自民惨敗で終わった参院選。兵庫選挙区で当選した民主の辻泰弘さん(51)、自民の鴻池祥肇さん(66)に、受け止めなどを聞いた。(聞き手 高梨柳太郎・神戸新聞社会部長)

 

 ■首相の問責決議案を急げ 辻 泰弘さん(51)民主

 -再選された選挙結果について。

 「自民党の冷たい政策による歪(ゆが)みに対して、私たちが有権者と思いを共有できた結果だと思う。自民党をしのいでトップ当選できた上、目標の百万票もクリアできたことで、県連代表の立場も貫徹できた。うれしいとともに安堵(あんど)している」

 -安倍首相の続投表明をどう考える。

 「これだけの結果でも辞めないというのは、国民の思いとずれている。このまま居座るのであれば、参院で問責決議案を早急に出すべきだ。そこでもし解散を選ぶなら受けて立つ。タイミングを失すると、自民党に同情的な部分も出てくるし、この勢いで間髪入れずに出すことが大切だ」

 -憲法改正について。

 「環境権、プライバシー権、知る権利、地方分権が新たな権利としてあり、“加憲”の議論は必要だ。九条改正には反対でも、それ以外は変えてもいいという人も多い。しかし、国民の最大の要請事ではなく、今変えるメリットも必要もない。政治と国民の間で議論が成熟したときに、変えるのが基本だと思う」

 -地元・兵庫県の課題は。

 「まずは震災。被災者生活再建支援法の不備にしっかり対応する。それと医師不足。県民の生活にかかわる部分が十分機能せず、不安につながっている。国の政策が医療を干し上げてしまった結果だと思っている。しかし、地方が担う部分も大きく、国と県との連携を深め、問題解消に全力を尽くしたい」

 -重点的に取り組む分野は。

 「医療、雇用・労働問題などいろいろあるが、まずは年金。記録不備問題では、目に見える形で政府と違うという提示がなければ、今回の選挙の答えにならない。プライバシーに配慮しながら、誕生日だけ入力すればデータを確認できる制度を検討し、過去の分も現在の相当額に変えて受け取れる法律を作りたい」