民主・辻氏、自民・鴻池氏が当選 参院兵庫選挙区

神戸新聞 2007/07/29   

 

  五人で争った参院選兵庫選挙区(改選数二)は、民主前職辻泰弘氏(51)が同選挙区過去最多の百八万票で、トップ当選。自民前職鴻池祥肇氏(66)は三選を果たしたが、辻氏に大差をつけられた。年金記録不備や政治とカネの問題を受け、辻氏の得票は前回から倍増、兵庫でも民主躍進を印象づけた。投票率は56・61%(前回比1・50ポイント増)。

 再選となった辻氏は、一期目の大半、参院厚生労働委員会に所属し、選挙戦を通じて政府の社会保障政策を批判。政権交代の必要性を訴えた。年金問題などで全国的に上向いた党勢に乗り、大量得票となった。労組票だけでなく、自民支持層の票を取り込み、無党派層からの支持も広がった。