派遣自衛隊員投票 質問主意書、政府に提出 

 神戸新聞 2005/06/28   

 

 兵庫県知事選で、県内の駐屯地からイラク南部のサマワに派遣されていた自衛隊員約350人が投票できない問題で、辻泰弘参院議員(民主、兵庫選挙区)は27日、扇千景参院議長に質問主意書を提出した。

 辻議員は、サマワかクウエートに期日前投票所を設けることなどを要望。現行法令上できない場合は法令を改正すべきとして、政府の見解を示すように求めている。

 主意書は29日に政府に転送され、これに対する答弁書は閣議決定を経るため、強い拘束力を持つ。だが、回答期限は転送日から7日以内となっているため、7月3日の投票日には間に合わない可能性が高い。

 この問題で、県選管は22日に総務省を訪れ、期日前投票ができるよう要望。同省は「外務省や防衛庁と協議の場を設置する」としたが、27日までに会合は開かれていない。