西宮市の中核市移行断念 総務相「要件緩和も」
神戸新聞 2003/03/19
面積要件をめぐり、西宮市が中核市への移行を断念した問題が18日、参院総務委員会で取り上げられ、片山総務相は「何らかの形で救いたい」などと、面積など指定要件緩和について、法改正を含めて検討する考えを示した。辻泰弘議員(民主)の質問に答えた。 中核市は、人口30万人以上、面積100平方キロ以上の自治体に、都道府県などから幅広い権限が委譲される制度。西宮市の場合、人口約45万人、面積100.18平方キロとし、要件を満たすと考えられていた。ところが、隣接市との境界が一部確定していないことから、基準となる国土地理院公表の面積が神戸、芦屋、宝塚市との4市合計のみとなり、同省が要件に適応しないとしていた。 この日、総務委で見解を問われた片山総務相は「(面積は)およそ100(平方キロ)あればいい」などと答弁。「(西宮のケースについて、現行法の)解釈でどこまで対応できるか法制局とも相談する。法改正を含めて、中核市のあり方も考えたい」と述べた。
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