辻氏が初質問 参院委で父命日に
神戸新聞 2001/10/19
「横綱の胸を借りる思いで質問させていただく」。7月の参院選で初当選した辻泰弘氏(兵庫選挙区)が18日、厚生労働委で初質問に立った。冒頭、坂口厚労相の名前をもじり、「『力相撲』をとって思い出に残る質問にしたい」。神戸市長選応援のため、東京と地元を往復する新幹線の中で質問を考えたことを披露。「望みの持てる答弁を」とユーモアを交えて迫った。 質問は、小泉改革の狙いや雇用対策、看護要員拡充策など多岐にわたった。中でも省庁再編の長・短所をめぐるやり取りで、厚労相は「医療保険改革、失業率5%に狂牛病がきて、全体にまとめるのが大変。責任を持ってやっているのかな、という不安もつきまとう」と答弁。辻氏も「率直な胸の内を明かすことができた」。 この日は2年前に他界した父の命日にあたる。1986年以来、総選挙で3回落選を経験し、ようやく勝ち得た議席。「選挙を支えてくれた父に議会活動を見てほしかった・・・。これからも全力投球」と決意を込めた。
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