保険免責制に反対  

 朝日新聞 2006/06/09 
 

 医療費の一部を公的医療保険の対象から外して、窓口で本人が負担する額を増やす「保険免責制」の導入を巡って、川崎厚労相は8日、参院厚生労働委員会で「議論が出てくれば反対する」と述べた。与党内からは「医療費抑制のために導入すべきだ」との意見が出ているが、反対の立場を明確にした。

 民主党の辻泰弘議員の質問に答えた。免責制は審議中の医療改革関連法案への盛り込みは見送られた。しかし、与党は、歳出・歳入一体改革の一環として、社会保障費用のさらなる抑制を求めており、法案成立後に免責制を再び取り上げようとする動きがある。

 川崎氏は「(国会で)約2月にわたって重要なご議論をいただいて、私自身が手のひらを返すような発言を今後することはあり得ない。免責制の議論が出てくれば、私の立場としては反対を申し上げる」と述べた。